コピーライターは、人の心を動かす文章を書く職業です。知識0の初心者ができる仕事ではなく、相応のスキルや知識が必要です。では、コピーライターになるためにはどうしたらよいのか……を本記事では解説します。
◇本記事でわかること◇
- コピーライターのなり方
- 必要な4つのスキル
- 勉強方法
- コピーライターの年収
- フリーランスか広告代理店に入るか
コピーライターに関する知識をインプット、仕事を通してアウトプット。その繰り返しで、コピーライターとしてスキルアップすれば、文字単価は上がります。
後述しますが、コピーライターとして成功すれば、広告1本数百万以上の報酬が得られます。また、正社員ライターの具体的な仕事内容の中でも、コピーライターは、年収が高い傾向があります。
コピーライターは、単にカッコイイとかキャッチーなだけでなく、わたしたちがなんとなく思う「あったらいいな」という概念に、言葉を当てはめて形にします
広告主やクライアント様の意図に沿う文案を作成します
コピーライターにご興味がある方、挑戦してみたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
コピーライターになるための方法
コピーライターは、人の心を動かす文章を書きます。広告や宣伝のための文章(コピー)を制作する仕事をしている人を指します。広告やWEBサイトのページ内コンテンツ、商品説明など、様々なものにコピーライターが携わっています。コピーライターになるための方法は以下の通りです。
- STEP1基礎知識を身につける
- STEP2実践的な経験を積む
- STEP3ポートフォリオを作成する
- STEP4コミュニティに参加する
STEP1:基礎知識を身につける
まずは、コピーライティングの基礎知識を身につけます。効果的な方法は、
- コピーライティングの教科書を読む
- 普段の生活でよく見かける広告や、自分が消費者として購入した商品の広告などをストックしてファイリングして、なぜこの商品は売れるのか自分で考えてみたりする
- 広告代理店やマーケティング会社のWebサイトを調べて、コピーライター業界についての情報を収集する
こうような方法で、コピーの構成や表現を学び、基礎知識を身につけます。
コピーライターの教科書として、おすすめの1冊は『コピーライティング技術大全 百年売れ続ける言葉の原則』です。
こちらの本を読みインプットしながら、仕事を通してアウトプットを繰り返していけば、なんとなく感覚でライティングをすることなく、クライアント様(仕事の発注者様)側の「なぜこのキャッチコピーにしたか?」の理由に答えられるようになります。
カリスマコピーライターの大橋一慶さんの一冊『ポチらせる文章術』もおすすめです。
ブログ・ネット広告・販売サイト・SNSなど全Web媒体で効果バツグン!難しいことをわかりやすく説明してくれています。
本の内容を実践するために、何度も読み直したい一冊です
STEP2:実践的な経験を積む
基礎知識を身につけたら、実践的な経験を積みます。実際にコピーを制作することで、自分自身のスキルアップにつながります。クラウドソーシングサイトの「クラウドワークス」や「ランサーズ」に無料登録して、実際にどうな仕事があるか見てみてください。
わたし自身もWebライターを始めた頃は、クラウドワークスに登録して実績を積みました
こちらの記事では、クラウドソーシングサイトへ登録して、気になる案件へ応募する流れにふれています。よかったら、読んでみてくださいね。
記事【Webライターの始め方】初心者向け完全ガイド|未経験でも挑戦できる
STEP3:ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、簡単に言えば作品集です。コピーの実践的な経験を積んだら、自分自身のポートフォリオを作成しましょう。自分が制作したコピーを集めたポートフォリオは、自分自身の実績をアピールするための重要なツールになります。また、ポートフォリオを作成することで、自分自身の制作スキルの向上や、自己分析ができるようになります。
ポートフォリオはWordPressで自分のブログを作成するか、noteで情報発信する方法があります。
STEP4:コミュニティに参加する
コピーライターになるためには、コミュニティに参加することも大切です。コピーライティングの勉強会や、TwitterやInstagramのSNS上での交流会などがあります。他のコピーライターと交流することで、自分自身のスキルアップや、情報収集ができるようになります。
コピーライティングの業界は常に変化しているため、常に学び続ける姿勢が必要です。新しい広告手法や、最新のテクノロジーなどを追いかけることで、自分自身のスキルアップにつながります。
また、自分自身のブランディングや、自己PRの方法を学び、自分自身をアピールすることも大切です。たとえば、
- ココナラで名刺を作成する
- コピーライター関連のブログを作成する
- SNSでコピーライターに有益な情報を発信する
などです。自分自身がブランド化されることで、仕事の依頼も増える可能性があります。
コピーライターに必要な4つのスキル
コピーライターに必要なスキルは、大きくわけて以下4つがあります。
- クリエイティブな発想力
- コミュニケーション能力
- マーケティングの知識
- 文章力
①クリエイティブな発想力
コピーライターに必要な最も基本的なスキルは、クリエイティブな発想力です。商品やサービスの魅力を引き出し、それを魅力的なコピーに落とし込むことが求められます。常に新しいアイデアを生み出し、他の人にはない視点で物事を考えることができるようになることが重要です。
②コミュニケーション能力
コピーライターには、クライアントとの折衝や広告代理店とのコミュニケーションなど、コミュニケーション能力が求められます。
クリエイティブな発想力や優れた文章力を持っていても、コミュニケーション能力に欠けると、クライアントのニーズや要望を正確に理解できません……
スムーズなコミュニケーションができるように、交渉やプレゼンテーションのスキルを磨くことが重要です。
おすすめなのは、『頑張っているのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書』です。
わたしも持っていますが、こちらの本では、クライアント様とのメールのやりとりなどを学べます。
③マーケティングの知識
コピーライターには、マーケティングの知識が不可欠です。商品やサービスの特徴やメリットを正確に把握し、それを魅力的なコピーに落とし込むことができるようになることが求められます。競合他社や市場動向などの情報を常に収集し、それを分析する力も必要です。マーケティングの知識を身につけるためには、書籍や講座などを利用すると良いでしょう。
④文章力
コピーライターには、優れた文章力が求められます。魅力的で分かりやすいコピーを書くためには、正確な表現力や文章のリズム感、表現力などが必要となります。
また、読み手を引き込むためのストーリーテリングのスキルや、文法やスペルミスをしない正確性も必要です。自己表現力を高めるためには、定期的な文章の練習や先述した書籍の読書などが有効です。
コピーライティング5つの勉強方法
コピーライティングを学ぶには、コピーライティングに関わるオンライン教材や書籍があります。以下に、コピーライティングを勉強するための方法を紹介します。
- 関連書籍を読む
- オンラインコースを受講する
- ブログ記事や広告などを読む
- 自分で文章を書いてみる
- コピーライターのコミュニティに参加する
①コピーライター関連の書籍を読む
コピーライティングに関する書籍は多数あります。良質なコピーライティングの書籍を読むことで、基礎的なスキルを身につけることができます。たとえば、「カネの増やし方知らなかった」という本は、初心者にもわかりやすい内容で、オススメです。
②オンラインコースを受講する
Udemyのオンラインプラットフォームで、コピーライティングのコースを受講することができます。有料のコースもありますが、無料で参加できるものもあります。
③ブログ記事や広告などを読む
成功したコピーライティングの例を学ぶために、優れたブログ記事や広告を読むことをお勧めします。どのようにメッセージが伝えられているか、どのように説得力を持たせているかなどを分析してみてください。
④自分で文章を書いてみる
実際に自分で文章を書いてみることで、自分自身のスタイルを確立することができます。先述したクラウドソーシングサイトに無料登録して、仕事をしながら学ぶのがおすすめです。自分で書いた文章を、友人や同僚に読んでもらい、フィードバックをもらえます。
⑤コピーライターのコミュニティに参加する
コピーライターのコミュニティに参加することで、他のコピーライターと交流し、アイデアを共有したり、フィードバックをもらったりすることができます。
以上が、コピーライティングを勉強するためのいくつかの方法です。継続的に勉強することで、スキルを向上させ、より良いコピーライターになれます。
コピーライターの年収
コピーライターの年収は、経験やスキルによって大きく異なります。初心者の場合、月給20万円前後から始まり、数年の経験を積んでいくと、月給30万円~50万円程度になることが一般的です。
- コピーライター初心者→月収20万前後
- コピーライター経験者→月収30万〜50万
また、フリーランスの場合は、案件や依頼内容によって収入が変わってくるため、一概に年収を定めることはできません。
上級のコピーライターであれば、月収100万円を超えることも珍しくありません。さらに、著名なコピーライターであれば、一本の広告文案で数百万円~数千万円の報酬を得ることもあります。
コピーライターをフリーランスとして始めるか広告代理店に入るか
コピーライターとしてのキャリアをスタートする際には、フリーランスとして独立するか、広告代理店に就職するか、どちらがよいか悩む人も多いかと思います。こちらの表をご覧ください。
働き方 | メリット | デメリット |
フリーランスコピーライター | ・スケジュール調整の自由度高め ・クライアントと関係を築ける ・報酬が高め | ・収入が安定しない ・自分で営業活動しなければならない ・クライアント様の指示に従う |
広告代理店で勤務するコピーライター | ・社会保険や福利厚生有り ・安定した収入が得やすい ・専門的な知識を学べる | ・会社に案件がないと仕事がない ・自分の意見が反映されにくい ・残業がある |
結論としては、自分のライフスタイルや将来のビジョンに合わせて、フリーランスか広告代理店のどちらが適しているかを慎重に選ぶことが大切です。
また、一度選んだ方向性があっても、いずれ変化する可能性もあるため、柔軟な考え方が必要となりフリーランスの場合、自分でクライアントを探し、仕事を請け負う必要があります。そのため、営業やマーケティング能力が求められます。また、クライアントとの交渉や契約書作成、請求書作成などの業務も自己責任で行う必要があります。
フリーランスコピーライターの場合
フリーランスとしてのメリットとしては、自由度が高いことが挙げられます。自分で仕事を取り込み、スケジュールや報酬なども自分で決定することができます。また、広告代理店などと比べると、クライアントとの直接的な関係が築きやすく、クライアントからの評価もダイレクトに反映されるため、自己成長が早い傾向にあります。さらに、クライアントの業種や商材によっては、広告代理店よりも報酬が高いこともあります。
一方で、収入が安定しないことが多く、案件獲得のための営業活動やマーケティングが必要になります。また、クライアントによっては、報酬の支払いが遅れたり、クライアントからの指示に従わなければならない場合もあります。
広告代理店で勤務するコピーライターの場合
広告代理店に入社する場合は、社会保険や福利厚生が整っていることが多く、安定した収入が得られます。また、専門的な知識や技術を学ぶことができるため、スキルアップにもつながります。さらに、大手広告代理店では、有名なクライアントの案件に携わることができるため、キャリアアップのチャンスも多いです。また、同じ職場にいる仲間と協力し合いながら、仕事を進めることができます。
しかし、上層部やクライアントとの調整や決裁のプロセスが複雑で、自分の意見が反映されにくい場合もあります。また、会社にとって重要な案件がないと、仕事が減ってしまうこともあります。クライアントは代理店が獲得し、仕事の進行管理やクライアントとの折衝、報告書作成などの業務を代理店が担当します。そのため、クリエイティブ業務に専念することができます。
どちらの選択がベストかは、その人の能力やライフスタイルによって異なります。フリーランスの場合は自由度が高く、自己責任で仕事を進めることができますが、不安定な収入やマーケティング能力が求められることなどのデメリットもあります。
一方、代理店に入る場合は、安定した収入や社会保険、年金制度があるというメリットがありますが、残業やプレッシャーがあるというデメリットもあります。
どちらにしろ、コピーライターとしての実力や経験が問われることには変わりありません。自分に合った選択をするためにも、それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、慎重に判断することが大切です。
最後に
コピーライターになるには、単なる「文章を書く」だけではなく、相手に伝えたいメッセージを正確に伝えることが求められます。常に読み手目線で考え、相手のニーズや欲求を汲み取ることができるようになりましょう。
本記事では、コピーライターになるために必要なスキルや方法についての解説をしました。
経験が必要ですが、その分、やりがいや面白さもある仕事です。また、先述したように、上級のコピーライターは、1本の広告文案で数百万以上の報酬を得ることもあります。未経験から始めて、継続すれば高収入を得ることも可能です。
自分のスキルアップに取り組み、コピーライターとして成功するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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