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GoogleAdsense(アドセンス)審査に合格して、ブログ収益(広告収入)が1000円を超えました 確定申告について必要な情報や流れ、方法を知りたい!
GoogleAdsenseは収益額が8000円以上になってから、登録している銀行口座に入金されます。以下の方法で進めていきます。
手順 | 概要 |
①収入集計 | ・収入確定日を確認しておく |
②経費集計 | ・家賃 ・電気代 ・通信費 ・パソコン代 ・交通費 ・電話代 ・書籍代 |
③必要書類を用意 | ・マイナンバーカード ・生命保険料の控除証明書 ・国民年金の控除証明書 ・国民健康保険の支払金額が 確認できるもの ・その他医療費控除など ※30代夫会社員4人暮らしの場合。 サラリーマンで副業としてアドセンスをしている方は 源泉徴収票も必要。 |
④確定申告書B入手 | ・税務署でもらえる ・国税庁HPからダウンロード |
⑤青色申告決算書作成 | ・会計ソフトを使用する |
⑥確定申告書B記入 | ・第一表と第ニ表を記入する |
⑦税務署へ提出 | ・青色申告決算書と確定申告書Bと必要書類を提出 ・税務署へ持参する ・郵送する ・e-tax |
◇著者の経歴◇
✔︎2021年12月WordPressブログ運営開始
✔︎2022年8月GoogleAdsense審査合格
✔︎そこから、特化ブログへ移行……
✔︎2023年2月アドセンス収益1000円達成
確定申告書Bをダウンロードできる国税庁HPのリンクも記載しています。ご利用ください。
はじめに
GoogleAdSenseはブログやウェブサイトの広告収入を得るためのプログラムです。
GoogleAdSenseを使用して収益を得ている場合、年末には確定申告をしなければなりません……
確定申告に不慣れなブロガーにとっては、手続きや書類の準備に不安を抱く方も多いことでしょう。
申告に不安を抱くブロガーが多いのは、手続きが複雑だからだけでなく、罰則があることも一因です。確定申告期限を過ぎると……遅延損害金や追徴課税などの罰則が科せられる可能性があるため、正しい手続きを行うことが必要です。
この記事では、初めての方でも分かりやすいように、GoogleAdSense収益の確定申告の方法をくわしく解説していきます。
GoogleAdsenseの確定申告をする期間は2月16日頃から3月15日頃まで
令和5年度分は
令和6年2月16日(木)から同年3月15日(水)
までに行います。
毎年、確定申告を行う日程は2月中旬から3月中旬頃です。
GoogleAdsenseの広告収入は『雑所得』
ブログ運営者(通称ブロガー)が得る収益は、費目の中で『雑所得』です。
この雑所得が20万円以上の場合、確定申告をします。
GoogleAdsenseの広告収入が振り込まれる流れ
Googleアドセンスの広告を掲載して1000円に到達すると、「PIN」と呼ばれる個人識別番号が書かれた手紙が届きます。
以下の引用文をご覧ください。
アカウントのセキュリティを保つため、Google では、お支払いの前に住所を確認させていただいております。住所確認の流れは次のとおりです。
1.収益が認証の基準額に達すると、お支払い先住所に個人識別番号(PIN)が郵送されます。PIN は通常 2~4 週間以内に届きますが、お住まいの地域によってはそれ以上かかる場合もあります。
2.PIN が届いたら、AdSense に番号を入力して住所確認を行います。
PIN の入力は発行日から 4 か月以内に行ってください。PIN を入力せずに 4 か月が経過すると、お客様のページへの広告配信が停止されます。AdSenseヘルプより引用
このように、アドセンスから届いた手紙に記載の「個人識別番号」(PIN)を入力して手続きを終えます。報酬額の合計が8000円になったら広告収入が入るようになります。
個人事業主の確定申告全体の流れ
個人事業主(フリーランス)の確定申告全体の流れは以下の通りです。
- ①Googleアドセンスの収入を集計する
1月1日から12月31日までの、それぞれの月の収益確定日にわかる収入を集計します。
- ②ブログ運営にかかった経費を集計する
家賃、電気代、通信費などを集計します。
- ③必要な書類を用意する
- ④確定申告書Bを入手する
確定申告書Bは、税務署でもらうか、国税庁公式サイトへダウンロードして印刷します。
- ⑤青色申告決算書を作成する
フリーランスの場合、青色申告を選びます。
- ⑥確定申告書Bに記入する
くわしい書き方は国税庁公式HPに記載されています。
- ⑦税務署へ書類を提出する
お住まいの近くの税務署へ、青色申告決算書と確定申告書Bと必要書類を提出します。
①Googleアドセンスの収入を集計する
1月1日から12月31日までの、それぞれの月の収益確定日をみてみます。
収益は、月末締め→Googleが誤クリックを確認→誤クリック分は差し引かれる→『収益確定』の流れで決まります。
翌月の前半(3日頃)に収益が確定します。
たとえば、1月分は2月3日頃、2月分は3月3日頃に収益確定となります。以下の表をご覧ください。
期間 | 収益確定日 | 確定申告の年度 |
2022年12月分 | 2023年1月3日頃 | 2023年 |
2022年1月分 | 2023年2月3日頃 | 2023年 |
2022年2月分 | 2023年3月3日頃 | 2023年 |
2022年3月分 | 2023年4月3日頃 | 2023年 |
2022年4月分 | 2023年5月3日頃 | 2023年 |
2022年5月分 | 2023年6月3日頃 | 2023年 |
2022年6月分 | 2023年7月3日頃 | 2023年 |
2022年7月分 | 2023年8月3日頃 | 2023年 |
2022年8月分 | 2023年8月3日頃 | 2023年 |
2022年9月分 | 2023年10月3日頃 | 2023年 |
2022年10月分 | 2023年11月3日頃 | 2023年 |
2022年11月分 | 2023年12月3日頃 | 2023年 |
2022年12月分 | 2024年1月3日頃 | 2024年 |
このように、それぞれの各月の次の月の3日頃に、Googleアドセンス収益が確定します。
わたしは1年間のGoogleアドセンスの収入とWebライターの収入をGoogleスプレッドシートで表にまとめました。
②ブログ運営にかかった経費を集計する
ブログ運営にともなう経費は以下の通りです。
- 家賃→「地代家賃」
- 電気代
- 通信費(インターネット料金とスマートフォン利用料)
- パソコン代
- 交通費
- 電話代
- 書籍代
※電気代や通信費はブログを書くためだけにつかっているわけではありません。『家事按分』(かじあんぶん)で処理を行います。
プライベートによる生活費と事業費が混在している費用を規定のルールで計算し、事業に使用した分を算出することを「家事按分」といいます。
家事按分には、それぞれの支出に対する明確な計算式などの基準は提示されていません。ただし、家事按分した費用を経費として計上する場合、要件を満たしている必要があります。
freee公式サイト
たとえば、旅行の体験談を記事にする場合は家族旅行など、私用の目的でなければ旅費を経費として問題ありません。
自宅での開業者は家賃や電気代も経費になるのでお得です♫
項目別で紹介します。
経費①家賃
2LDK(リビング、6畳1間、4.5畳2部屋、とキッチン)の賃貸マンションに家族4人暮らしています。
賃貸のため家賃補助がでます。実際に家賃として支払う金額は、月額58000円です。我が家の場合、1畳約1.62㎡なので(畳は種類により若干大きさが違います。)
床面積は1.62×4.5=7.29㎡ 自宅全体78㎡、仕事部屋7.29㎡、計算式:7.29㎡÷78㎡=0.093…… 家事按分(あんぶん)比率9%としました。
家賃は毎月58000円なので、58000×0.09=5220円を「地代家賃」として計上しています。
経費②電気代
電気料金も床面積を基準として計算する場合は家賃と同じ計算方法です。
自宅全体78㎡ 仕事部屋7.29㎡ 計算式:7.29㎡÷78㎡=0.093…… 家事按分(あんぶん)比率9%とする
電気代は毎月8000円程度なので、8000×0.09=720円を「電気代」として計上しています。
経費③通信費(インターネット料金とスマートフォン利用料)
勘定科目「通信費」に補助科目「インターネット利用料」と「スマートフォン利用料」を追加しました。
インターネット利用料
仕事でインターネットを使用するのは、1日の労働時間が約8時間なのでインターネットの使用時間も約8時間としています。
8時間×5日(月曜から金曜)=40時間
プライベートでは夫と2人でインターネットを利用しています。プライベート:1時間×7日×2人分=14時間 計算式:40時間÷(40時間+14時間)=0.7407・・・按分比率74%としました。使用日数や時間が基準となります。
インターネット料金は月4000円なので……4,000円×74%=2960円をインターネット利用料として毎月計上しています。
スマートフォン利用料
仕事:2時間×5日=10時間
プライベート:1時間×平日5日+2.5時間×週末2日=10時間
計算式:10時間÷(10時間+10時間)=0.5……按分比率は50%とします。
毎月のスマホ利用料は4000円なので、4000円×0.5=2000円をスマートフォン利用料として計上します。
経費①〜③の合計
- 地代家賃…58000×0.09=5220円
- 電気代……8000×0.09=720円
- インターネット利用料…4,000×0.74=2,960円
- スマートフォン利用料…4000×0.5=2,000円
合計 10,900円
毎月10,900円の経費
電気代などは毎月変動するため、正確には分かりません。けれど、毎月10,900円位の経費を計上できます。年間130,800円です!
※家賃、光熱費、通信費(インターネット利用料)などは基本的に一度決めたら引越しや大きな事情がある以外は変更しないようにします
③必要な書類を用意する
確定申告に必要な書類は以下の通りです。
わたし(30代夫会社員4人暮らし)の場合
- マイナンバーカード
- 生命保険料の控除証明書
- 国民年金の控除証明書
- 国民健康保険の支払金額が確認できるもの
- その他医療費控除など
※サラリーマンで副業としてアドセンスをしている方は源泉徴収票も必要です。
④確定申告書Bを入手する
個人事業主の方は『申告書B』を使います。入手方法は、以下の3つの方法があります。
- 自分が住んでいる地域の税務署に置いてあるので、直接取りに行く(無料でもらえる)
- 国税庁のHPからダウンロードする
- 個人事業主としてすでに開業届を出している場合、確定申告の時期になったら自宅に用紙が届く
申告書Aと申告書Bはよく似ています。近くの税務署へ申告書を取りに行く場合は、申告書AまたはBを間違えないように気をつけてくださいね。
わたしは国税庁のHPから申告書Bをダウンロードして、自宅にあるプリンターで印刷しました
⑤青色申告決算書を作成する
確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。個人事業主の方は、「青色申告」を選びます。青色申告特別控除65万円で税金が安くなります。
青色申告には正解な帳簿を作成する義務がある一方、最大で65万円も事業所得から差し引くことができて、その結果、所得税を安くすることができます。
⑥確定申告書Bに記入する
必要な書類が揃えば、確定申告Bの記入を始めます。青色申告者は確定申告書に「青色申告決算書」を添付して、提出しないといけません。忘れないように、気をつけてください。
還付が必要な場合は、確定申告書用紙右下に自分の銀行口座番号などを記入します。
納付金をクレジットカードで支払う場合は、手数料がかかります。けれど、ポイントが貯まるのでクレジットカード支払いはおすすめです。
この手数料の料金表は確定申告書に記載されています。確定申告書のくわしい記入方法は、国税庁HPに記載されています。
⑦税務署に書類を提出する
お住まいの最寄りの税務署へ、青色申告決算書と確定申告書Bと必要書類を提出します。提出方法には、以下の3つの方法があります。
- 税務署へ持参する
- 郵送する
- e-tax
申告書を提出したあとに間違いに気づいたり、提出書類が足らなくてあとから出てきた場合でも期限内でしたら情報が上書きされるので問題ないです。
けれど、期限が過ぎてしまっていた場合は、異なる手続きが必要だそうです。
確定申告のやり方がわからなけば地域の記帳指導へ行くのがおすすめ!
「仕分けがわからない……」
「本業とするWebライターやブログ運営に時間をかけたい……!」
そう思う方は毎年夏頃から行われるお住まいの商工会議所で行われる記帳指導(無料)へ行くのがおすすめです。税理士に依頼する方法もありますが、料金がかかるのでまずは自分でやってみるのがいいと思います。
GooglAdsenseに関するよくある質問Q&A
GoogleAdSense収益に関する確定申告には、よくある疑問点があります。
確定申告を忘れた場合どうなるの?
確定申告を忘れた場合……
- 申告期限が過ぎている→税務署から指導や調査を受ける可能性あり
- 収益に対する税金が未納→税金の滞納処理が行われ、利息や遅延損害金などが発生
- 2年以上の期間が経過している場合→税務署による追徴課税も行われる可能性あり
そのため、確定申告を忘れた場合でも、すぐに税務署に連絡し、相談することが大切です。税務署から指導や調査を受ける前に、自ら申告を行うことで、滞納処理や追徴課税のリスクを減らせます。
最後に:GoogleAdsense収益の確定申告は怖くない!
GoogleAdSense収益の確定申告は、初めての人にとっては難しいものかもしれませんが、必ず行う必要があります。本記事では、以下のことを解説しました。
- 確定申告の基本的な流れ
- 申告に必要な書類
- 収支表の作成方法
- 帳簿の整理方法
- 税金の計算方法
- 申告書の作成方法
申告を行うことで、経費の控除などの税金の節約にもつながります。また、税務署からの指摘や調査を受けることもなく、安心してブログ運営ができます。
確定申告に関する法律や規則については、以下のサイトが参考になります。
〈参考文献〉
- 国税庁ホームページ:https://www.nta.go.jp/
- 確定申告の専門サイト「確定申告ドットコム」:https://kakuteishinkoku.com/
- 税理士ドットコム:https://www.zeiri4.com/
自分で確定申告を行うことが難しい場合は、税理士や会計士に相談できます。
〈おすすめ書籍〉
- 『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』
- 『令和版 駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A』
- 『図解 いちばんやさしく丁寧に書いた青色申告の本 ’23年版 (2023年版)』
少しでも参考になれば嬉しいです。当ブログでは、ブログ運営に役立つ情報も掲載しています。ぜひご参考くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
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